銀河英雄伝説は、西暦2801 年を宇宙暦1年とした遥かな未来の銀河系を舞台に、二人の主人公、銀河帝国ラインハルトと自由惑星同盟ヤン・ウェンリーを軸に、両国の攻防を数々の英雄とともにリアルに描いたスペースオペラです。簡単に言ってしまえば、宇宙戦争ものということになりますが、この作品は単にドンパチするのを描いたステレオタイプな戦争アニメではなく、戦略、戦術、謀略、政治闘争、などが描かれ、リアリティーあふれる作品になっています。
なんといってもこの銀英伝、両陣営、両英雄の話ではあるのですが、「独裁国家vs民主国家」というイデオロギー対峙の話でもあります。しかも「優秀な指導者率いる精錬潔白、公明正大、迅速決定の独裁国家」と「長い年月を経て腐敗した、政治屋はびこる愚鈍な民主国家」という構図です。
『腐敗し停滞した民主国家』、このキーワードを聞いて、どの国を思い浮かべるかは人それぞれですが、そんな国に突如、優秀な指導力を発揮し、行う政策は全て的中、民衆の圧倒的支持を集め独裁政権になろうかとしていたら、ということでもいいと思います。確かに、優秀な独裁国家は、腐敗した民主国家などは相手ならず、優秀な民主国家の力さえ凌駕しえると思います。ただ、人間の命は限られたもの。次世代の指導者が優秀だとは限らないわけで…。この、おいそれと答えのでない問題を、僕の無い頭なりに考えていると、結構楽しい時間を過ごせました。
こういった国がどうこうという話を抜きにしても、ストーリー、登場人物一人一人がとても魅力的なので、SFアニメの金字塔と呼ばれるのも納得の名作です。OVA本編110話、外伝52話と非常に見ごたえのある作品ですが、数年の周期で、ついつい1から見直してしまいます。
それにしても、ラインハルト役の堀川りょうさんは、ドラゴンボールのベジータもされているわけですが、王子役が見事にハマりますね。アニメの絵柄は、少年誌畑で思春期を過ごした僕などには、線が細く少女マンガみたいで「なんだこの絵?」と最初思ったんですが、話が進むにつれて「この絵以外あり得ない」となっちゃいました。
銀河英雄伝説OP
![]() | 堀川亮 田中芳樹原作のSFアニメシリーズのBOX第1弾。銀河系宇宙を舞台に、形成された国家間で繰り広げられる陰謀、策略、戦争を壮大なスケールで描く。「本伝」第1話から第26話と、外伝「わが征くは星の大海」「新たなる戦いの序曲」「黄金の翼」を収録。 |
![]() | 堀川亮 田中芳樹の代表作OVAシリーズのBOX第1弾。銀河系宇宙を舞台に、形成された国家間で繰り広げられる英雄たちの陰謀、策略、戦争を壮大なスケールで描く。「本伝」第1~26話、外伝「黄金の翼」「わが征くは星の大海」「新たなる戦いの序曲」を収録する。 |



