電脳コイル、「電脳」と呼ばれる技術が広く一般化した2026年。電脳情報は「電脳メガネ」を通して現実世界上にバーチャルに表示され、PC端末、情報、ペットなども全てメガネを通して自由に扱えるようになり、「電脳」と「日常」がうまく溶け込んだ近未来の話です。電脳メガネが広く普及し、大人から子供まで当たり前のように電脳と触れ合う生活をしている中で、子供達も与えられた環境から、独自の遊びを発展させていく過程で、不思議な出来事に巻き込まれていく…という話です。
作中に出てくる「電脳メガネ」のような技術は、もうすでにiPhoneなどである程度実用化されているし、PCなどでもARToolKitなどで、ある程度個人でも開発出来る環境が整ってきていることから、この電脳コイルの世界が単なる想像上の世界ではなく、もう既にかなりの現実味を帯びてきているというのも、この作品に引き込まれる要因の一つ。そのリアリティーある電脳世界と、都市伝説がうまく織り重なって、独特な世界観になっています。
基本的に、小学生が話の主役なんですが、出てくる年長者が皆かっこいいのも魅力の一つ。皆、新しい遊びに興じる子供達を見守りながらも、ピンチになったときは、しっかりフォローしてくれる。そういった大人が、作り出した世界のなかで、子供達は子供達なりに独自の世界を作り、その中で一生懸命遊び、迷い、喧嘩をし、成長していきます。この文章の冒頭に出てきたような、やる気のない大人にはやけに眩しく見えてしまうアニメですが、紛れもなく名作だと思います。
電脳コイルOP
![]() | 折笠富美子.桑島法子.矢島晶子 『ラーゼフォン』で才能の片鱗を見せた磯光雄が原作・監督・脚本を手掛けたSFアニメ第1巻。電脳アイテムを表示する“電脳メガネ”が人気の202X年。大黒市に引っ越して来たヤサコたちは奇妙な騒動に遭遇する。第1話「メガネの子供たち」と第2話を収録。 |






