前回も結城 浩さんの本、プログラマの数学を読んだのですが、思いのほか面白かったと、中古で激安だったので「暗号技術入門-秘密の国のアリス」を買って読んでみました。
インターネットで、買い物やメール、銀行決済などを利用したことある人なら、まず100%暗号技術を利用していると思います。ただ、その仕組みの入っている人は、ほんの一部だと思います。僕もそのうちの一人です。対称暗号、公開鍵暗号、ハッシュ値(認証)、デジタル署名、デジタル証明etc. 色々なソフトの設定に度々登場するこれらの用語は、名前こそ見たことはあるにせよ、もう何がなんだか。暗号技術の語句を聞くたびに「てか、なんでこんなに色々あんのよ?ごちゃごちゃ使わなくても、普通に暗号化するだけじゃだめなのかよ?!」という日頃からの疑問にスッキリと回答をくれた本です。
この本の出だしは、歴史上最も古い暗号と言われる「シーザー暗号」から始まります。シーザー暗号は、例えば、3文字シフトさせてABC→DEFと置換して暗号文を作る暗号です。しかしこの暗号、見たとおり容易に出来るという弱点があります。その問題点を埋めるのに「単一換字式暗号」が生まれ、これにも弱点が→次の新しい暗号方法→…→対称暗号→公開鍵暗号→…→デジタル証明という風に、順を追って説明してくれるので「そもそも、なんでこんなに色々暗号技術が必要なのか?」という根本的疑問から理解出来るので、ただ単に用語の説明を読むよりは、明らかに理解が深まります。
よく”馬鹿は難しい事をより難しく話す、できる人は中学生でも分かるようにシンプルに話す”と言われますが、結城 さんはまさしく「できる人」なんだろうと思います。
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