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【読書】夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦 (著)

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この前、四畳半神話大系[単行本]を買ったときに、Amazonに「合わせて買いませんか?」と推薦され、しかも\1だったので、同作者の夜は短し歩けよ乙女[単行本]も買って読んでみました。

夜は短し歩けよ乙女は、四畳半神話大系と同じ京都大学界隈を舞台とした作品です。主人公(私)は、クラブの後輩(黒髪の乙女)に恋をします。しかし、どう接触を持っていいから分からない主人公は、日々彼女の後ろ姿を追うだけの毎日。そんなある日、クラブの飲み会があり、1次会で早々と場を離れ、夜の街へ繰り出す彼女の後を、主人公が追う所から物語は始まります。行く先々で二人はおかしな人々に出会い、不思議な出来事に巻き込まれていきます。

この作品は語り手が二人いるというのも特徴です。語り手は、主人公(私)と彼女(黒髪の乙女)で、二人が交互にその時々の事柄を語っていくことにより物語が進んでいきます。主人公が、どういう気持ちで夜の街へ入っていく彼女の後を追うのかが語られた後、次は彼女視点で、なぜ夜の街に繰り出そうと考えたかが語られるという形になります。二人の状況と心の推移が軽快な語り口で描写され、とても楽しくテンポよく読めて面白かったです。


この話、四畳半神話大系でも異彩を放っていた登場人物、樋口師匠、羽貫さんが登場し相変わらずの大活躍をします。舞台設定もそのままなので、映画サークル「みそぎ」や相島先輩などもでてきます。そういった四畳半との微妙なリンクを見つけるのも、また一興です。そういえば、アニメ四畳半神話大系の「読書サークル(SEA)海」回にも、この本が出てきていて、小津と主人公から「愚にも付かぬ青春小説」と評されていました。こういう遊び心が楽しいです。
四畳半神話大系に出てきた夜は短し歩けよ乙
で、実際のところ「非常に面白い、愚にも付かぬ青春小説」だと思います。

森見 登美彦
鬼才モリミが放つ、キュートでポップな片想いストーリー!「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった!

タグ:読書

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