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「SmartNav」手を使わないで操作出来るマウス2(レビュー)

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前回に引き続き、「SmartNav」の話です。

今回は、実際に使ってみて思った利点・難点を挙げてみます。難点は自分なりの解決法を書きたいと思います。まず、「SmartNav」の利点です。

利点


■頭や顔、またはその他の部位のほんの小さな動きで、マウスカーソルを操作することが出来る。
■付属ソフトの「Dwell-Clicking」を使うと、ダブルクリック、ドラッグ、右クリックなども行うことが出来るので、完全にハンドフリーでパソコンを操作することが出来る。
■設定をいじれば、マウスのポインタースピードや移動方法の変更が出来るので、自分にあった設定に変更することが可能。
■体の不自由な部位を無理に動かすのではなく、無理なく動かせるところに反射シールを貼って動かすので、体に負担にならずとにかく楽。

とまあ、利点といってもこのくらいでしょうか。とはいっても、手を使わないでマウスを操作出来るというのが、僕のような肢体不自由な者にとっては画期的すぎるので、こんなもんだと思います。

難点


■マウスカーソルを動かすための反射シールの値段が使い捨てのくせにやたら高い
直営店で、この反射シールを買うと結構な値段がするうえに、送料が結構かかります。
SmartNav 4アクセサリー:ドットシールセット
SmartNav 4アクセサリー:反射シート
ただ、反射シートは、とりあえず光を乱反射するものなら何でもいいので、100円ショップで売っているような反射シートを、ハサミで切って使えば十分です。皮膚に貼るので、なるべく粘着率の高そうな物を買うのがいいと思います。ただ、こういったものは、人間の皮膚に貼るようには作られていないので、皮膚が弱い方や心配な方は、直営店のシールの購入をおすすめします。

■反射シールを貼る場所によって操作性が変わる
帽子、眼鏡、額、頬、どこに付けても動きますが、操作性が変わり設定も変更しないといけないかもしれません。使用の初期段階で、いろいろなところにシールを貼って試してみて、1番合ったところでずっと使い続けるといいと思います。僕は、口の下(下唇と顎の中間くらい)にシールを貼るのが1番使いやすかったです。

■操作が慣れないと難しい。慣れるまで少し時間がかかる。
これは、どんな道具を使うにしてもしょうがないですね。マウスポインターで電流イライラ棒をするゲームなどもあるので、こういったところで暫く練習すると良いかもしれません。

■目がマウスポインターを常に追いかける形になるので、目がかなり疲れる。
ホットキーの設定で、「SmartNav」のON/OFFを切り替えられるので、マウスを使わなくていいときは、普通のマウスを使うことによって、ある程度目への負担は軽減されます。寝ながらパソコンを使用しているなど、キーボードを置くスペースがない場合は小型のゲームパッドと、ゲームパッドにキーを割り当てるソフト(JoyToKeyなど)を使うと、簡単にホットキーを押すことが出来ます。

■マウスカーソルを動かす反射シールが少しでも動くと、マウスカーソルが微妙に動くので、同じ個所を2回クリックする必要のあるダブルクリックがやりにくい。
レジストリのダブルクリックの設定を弄って、ダブルクリック定義を緩和させてやれば、ある程度クリック位置がずれても、ダブルクリック扱いになります。

レジストリの編集方法(XP)
1、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」で、「regedit」と入力し、レジストリエディタを起動する。
2、「HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Mouse」を開く。
3、「DoubleClick」と付く名前の値を変更する。
DoubleClickWidth(デフォルト値=4)
ダブルクリック幅:ダブルクリックにおける 2回目のクリック位置の許容範囲の幅です。10~15くらいがおすすめ。
DoubleClickHeight(デフォルト値=4)
ダブルクリック高さ:ダブルクリックにおける 2回目のクリック位置の許容範囲の高さです。10~15くらいがおすすめ。
DoubleClickSpeed
1回目のクリックが押されてから、2回目のクリックが押されるまでの時間(ミリ秒)です。これは、デフォルトのままでいいと思います。あまり遅いと、使い勝手が悪かったりするので。設定の範囲は100~900です。数が多くなるほど、ダブルクリックが認識されやすくなります。


■完全ハンドフリーで利用するとなると、さすがに操作が少し面倒くさい
ダブルクリックやドラッグを押すときに、いちいち付属ソフトをクリックしなければいけないので、操作がそれだけ面倒になります。対処法として、脳波や顎の筋電でマウスクリックの操作が出来るOCZ Neural Impulse Actuatorという製品もあるので、試してみるのもいいかも。「SmartNav」とこれを完全に使いこなせるならば、性能上では完全ハンドフリー+クリックも自由自在となります。ただ調べてみた結果、脳波を使いこなせるかどうかは、個人差があるみたいです。筋電はかなり信頼度が高いみたいです。

と思いついただけではこんな感じです。けっこう難点を挙げましたが、肢体不自由者にとっては、それを持ってありあまるほどの便利な道具になると思います。難点は、上に挙げた対処法と慣れによって、ほとんど気にならないくらいにはなると思います。

もう使用して2ヶ月、「SmartNav」を使わないと、かったるくてパソコン操作などやってられないほど僕にとっては大事な道具です。


Natural Point
上肢障害、ALS(筋萎縮性側索硬化症)障害をお持ちの方が頭部やその他の部位を使い、コンピューターを完全に制御することができる、 正確で信頼性が高いハンズフリーマウスです。


続き:ハンドフリーマウス「SmartNav」で利用する反射シールについての考察
関連:ハンドフリーマウス「SmartNav」を使って絵を描いてみる

タグ:SmartNav PCデバイス パソコン操作 レビュー

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