

パソコンの裏や、サウンドデバイスなどに以下のようなデジタル出力端子がある場合は、ホームシアターセットなどに出力してサラウンド環境にすることもできます。

ただしこの場合は、音声処理を全てホームシアターセットのアンプに渡す形になるので、パソコンから細かな音設定などをするということはできません。デジタル出力(S/PDIF)を使う場合の音調整は、リモコンやアンプなどの機器から直接設定する必要があるので、最低限手先がある程度利く人用の環境です。しかしその代わり、ホームシアターセット使う場合は、テレビやDVD、ブルーレイなどどんどん繋いで使えるという利点もあります。
ホームシアターセットは、凝り出すと費用に上限がないようなものなので、ここでは手軽で、値段の割にはパフォーマンスのよいもののみにしようと思います。
まず、最も手軽にサラウンド環境を作れるといえばYAMAHAのYSPシリーズだと思います。ただ、YSPシリーズでも最上位(YSP-5100)のものは16万円以上とかしますから、個人の部屋で使うのならYSP-600がちょうどよさそうです。
 | ヤマハ¥ 59,800  音のビーム化と反射を利用した独自技術により、リアル5.1chサラウンド再生を本機1台で実現。 |
YSP-600は、フロントグリル内に並ぶ合計16個の小型スピーカーを使って5チャンネルの音声をビーム化し、室内に放射する独自の「デジタル・サウンド・プロジェクター・テクノロジー」の採用により、リアル5.1ch再生を1台で実現します。ビーム化した音声のうち、センターチャンネルの音をリスナーに直接向けることでセリフやヴォーカルをくっきりと、またそれ以外のチャンネルの音はいったん壁に反射した後にリスナーに届くため、そこにスピーカーがあるかのように効果音や伴奏音楽などをリアルなサラウンド感とともに楽しむことができます。

設定も簡単で、付属のセットアップマイクを本体に取り付けて、普段いる場所にマイクを置いてリモコンの自動調整キーを押すだけで、部屋の音響特性を測定し、音響処理やビーム特性を自動的に最適化してくれます。
ただし、設置場所はなるべく部屋の中心がいいようで、以下のような状態で置くのが望ましいようです。

僕の部屋の場合は、YSP-600を置くとこうなるので、かなり厳しそうです。

YSPシリーズは合う部屋と合わない部屋があると思います。合わない部屋で生活している場合は、スピーカー付きのものを一つ一つ配置するしかありません。
そういった場合に、最もお手頃なのはパイオニアの5.1chサラウンドシステム HTP-S323辺りだと思います。
 | パイオニア¥ 28,800  最新ソースの醍醐味を、コンパクトな実力派5.1chシステムで味わう。 |
ドルビー TrueHDやDTS-HD マスターオーディオの「ロスレスサウンド」をはじめ、ドルビーデジタル プラスなどブルーレイディスクを楽しむための最新フォーマットに対応。また、地上・BSデジタル放送の5.1ch音声方式MPEG-2 AACなど多彩なフォーマットに対応しています。
こちらも音調整は簡単で、普段いる場所にセットアップマイクを置くことで、ワンタッチで理想のサラウンド環境を実現します。各スピーカーの音量、距離、音質を自動調整してくれます。
あとは、手頃なアンプなどを買ってスピーカーを繋いでいくという方法もありますが、これだと一つ一つ揃えて、スピーカーケーブルで配線していかなければならないので、あまり手軽な方法とは言えないでしょう。
今回、自分のパソコン環境の音を改善するべく、いろいろ眺めていましたが、そのオーディオを選ぶ時間が、ものすごく楽しかったです。そして、ものすごく久しぶりに物が届くのが楽しみという経験ができました。いやー、本当に楽しかったです。
オーディオは、かなり自己満足な世界だと思います。なので、オーディオ環境に不満がない場合は、その環境が一番だと思います。自分も今回、「パソコン用とはいえ、この環境は酷くねぇ?」とさえ思わなければ、ずっとそのままだったような気もします。

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