僕は頸椎損傷とはいっても、なんとか片手は動くレベルなので、市販の本立て(ブックスタンド)などを使えば、なんとか本は読むことができます。ブックスタンドは、小説など一通り通して読む文章などにはたいへん重宝します。
しかし、手の不自由な者にとって技術者や参考書など、調べものをするのに何度も見返すタイプの本に、ブックスタンドはあまり向いているとはいえません。大量のページをめくるようには出来てないからです。そんな時、やはりパソコンに取り込んで、見たい箇所を、画像でさっと読み返すということができれば、手軽ですし、人の助けも借りなくていいので気兼ねをすることもありません。
そこで、そのパソコンに本を取り込む方法なんですが、1番手っ取り早く取り込めるのは、富士通のScanSnapを使った方法です。
ScanSnapはプリンターで印刷するかのごとくスキャニングできるスキャナで、解像度に関わらず毎分20枚・40面の高速読み取りというパワフル機能なので、手間もかからない上に、素早く綺麗に仕上がり、1番パフォーマンスが良い方法だと思います。
ただし、問題点として、本を取り込む場合は必ずバラす必要があるということです。僕の場合、購入をかなり迷ったのですが、根っからの貧乏性で、本をバラすのが偲びなく、購入は見送りました。あと、機器の値段もそれなりにします。
それで、僕が最初実際に行った方法は、1万円以下の安いフラットベッドスキャナを購入して、1ページずつ開いて、見開き2ページごとにスキャニングするという方法です。安いスキャナでもこの方法は、とても綺麗にスキャンすることができます。
Canon CanoScan LiDE 90 当時9,000円弱くらい
ただし、この方法にも1回のスキャンに時間がかかりすぎるという問題があります。1回のスキャン(見開き2ページのスキャン)に、1分半から2分くらい時間がかかるので、全200ページくらいの本を丸々1冊スキャンするだけでも、2時間~3時間以上かかってしまいます。しかも、その時間の間、誰かがページをめくってボタンを押さなくてはならず、スキャンしてくれる人の負担が大きいです。僕は持っている本の何冊かは、この方法でスキャンしてもらったのですが、あまりにも大変そうだったので、この方法があまりよくないことに気づきました。
それで、今現在、行っている方法は、ヤフオクで5000円弱の中古カメラ(それほどいいカメラは必要ないので)を購入し、2848×2136くらいの解像度で、電気スタンドで光を当てて撮影するという方法です。
購入したデジカメEXILIM EX-Z55
撮影方法
これだと、先に紹介したものよりも、画質は劣ることになりますが、手間もそれほどかからず、200ページの本なら20分~30分程度で全て取り込むことができます。画質は劣るといっても、本なんて読めればいいので、読むのには十分な画質です。
結局のところ、初期費用も安く、手間もかからず、本もバラさなくていい、デジカメで撮影する方法に今は落ち着いています。撮影は、妹がたまに来たときやってくれます。調べものをしたいときに、手軽に本を開けると、作業効率がグンと高まるので大変ありがたいです。
最後に、他の方法として、業者に頼むという方法もあります。
以下は、ネットで調べたかぎり、1番値段が安そうだった業者です。
この方法が、1番手間はかからないと思います。ただしお金はかかります。本をバラしたとして1冊1000円、バラさない方法だと1冊2500円かかります。※350ページを超える本は要追加料金。本を購入した値段よりもさらに高い費用が発生しますが、財力がある人にはいいかもしれません。
追記(2010/06/07)
低価格スキャン代行サービスが始まりました。
本1冊のスキャンが90円だと!?スキャン代行サービス「スキャポン」
本1冊のスキャンが100円~、スキャン代行サービス「BOOKSCAN」