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【暑さ対策】熱っちぃ体を冷やすんだっ ~人間クーラーを作る~

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僕は汗をかきません。というのは、首の神経のダメージにより、神経伝達系統が切れている状態なので、脳からの「汗を出しなさい」という命令が体の各部位まで届かないからです。汗をかかないと、人間というのは熱放出することができません。熱放出できないと、外の気温が高いときなどは熱が体内に溜まっていき高熱となる、いわゆる「うつ熱」という状態になります。

うつ熱というのは、外の気温が高いときだけなるわけではなく、布団などをこっぽりと着ていて熱の逃げ場がないときにも起こります。普通なら、暑ければ布団をはぐればいいだけなんですが、僕のような寝たきりはそんなポテンシャルを持ち合わせていません。なので、暑い日の夜などに布団などを着て寝てしまうともう最悪で、布団は暑いわ、汗をかかないわで体温がぐんぐん上昇し、体がどんどん熱を持ってしまい、もう寝るどころじゃなくなってしまいます。布団の厚さで調節すればいいのかもしれませんが、明け方寒かったり、元々体温調整機構がおかしいので、布団だけではなかなかうまくいかないことも多いです。なので、夜は暑くて眠れないことも多々ありました。

そんな寝苦しい夜を過ごしていたある日、自分のパソコンのCPUの状態を、SpeedFanというソフト(CPUファン等の回転数を自由に調整できるようにするソフト)で見ているとき、ふと「CPUは熱を持つとファンが回転して熱を放出させているけど、人間もファンの起こす風で熱を放出させればいいのでは?」とバカな考えが浮かび「CPUクーラー」ならぬ「人間クーラー」を作ってみようと思い立ちました。CPUはPCケースに入っているので、外から扇風機の風を当てても駄目なように、人間も布団の中に入っているので、外から扇風機を当てただけでは冷えません。パソコンのファンのように中に直接風を送り込まなければなりません。そこで、写真1枚目のようにファンにダクトをつけたものを作成しました。ファンを回してダクトから下の図のように布団の中に風を送り込むことによって、布団内の熱を放出させます。
足下から冷気を送るの図

材料は、ファン(写真2枚目)、換気扇の排出口(写真3枚目)、ダクト(写真4枚目)のみで、かかった費用は5000円弱です。ファンは山洋電気で角径 120mmのものをフィンガーガード、プラグコードと合わせて購入しました。購入代金は全て合わせて2800円でした。ファンの回転数は1400/1600(静かだけど弱い)~2700/3100(強いけどうるさい)までありますが、これは好みにもよります。ちなみに回転数2700/3100だと僕が感じる限り結構うるさいです。

あと、換気扇の排出口(径120mm)とダクト(径120mm)は近くのホームセンターで各1000円ほどで購入しました。けっこう田舎のホームセンターなので、ここで売っているということは、ある程度どこにでも売っているのだと思います。

以上のものを組み合わせて写真1枚目のものを作成し、実際使ってみました。あまり期待しないで使ってみたのですが、結構放熱効果があるみたいです。ただ、ずっとファンを動かしていると、今度は冷えすぎてしまうため手元でスイッチングできるようにしないとだめですね。僕の場合は、コンテックのリモートI/Oシステム F&eIT シリーズを利用して、パソコンからスイッチの切り替えをしています。他にも問題点を挙げるとすれば

・足しか冷えない(下手すると金玉ばかり冷える)
・回転数の多いファンを使うとうるさい
・寝る前にダクトをセッティングするのがめんどくさい

という点があります。ま、まあ問題点も少なからずありますが、実際暑いときにはそれなりに効果があるので暫く使ってみたいと思います。


てか、「人間クーラー」を作った後、訪問看護婦さんに教えてもらったのですが、空調敷き布団「AEROSLEEP」(エアロスリープ)空調ベッド 風眠のような商品も販売しているんですね。まあまあの値段はしますが、こっちの方が効率はよさそうです。こんな商品もうすでにあったのか…。

続き:人間クーラーの改良

タグ:暑さ対策 うつ熱 環境 実験

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